朝日放送テレビ(ABC)のヒロド歩美アナウンサー(31)が今春、退社することになり2月1日、同局から正式に発表されました。
私は東京の人間で、テレビ自体ほとんどみないため、ヒロドアナに関してはあまり詳しくありません。かろうじてテレビ朝日系「サンデーLIVE」で見かけるぐらいですが、なぜ名字をカタカナ表記にしているのかなぁ、と気にはなっていました。
彼女は早稲田大学に在学中、ファッションコンテスト「早稲田コレクション2010」に出場しており、その際には、「廣戸歩美」と漢字表記で出ていたそう。彼女の父親は日系三世のオーストラリア人で母親が日本人。廣戸は母親の姓なんでしょうか? ちなみに本名は「ヒロド・ビクトリア・歩美」とカタカナ表記。つまりヒロド歩美は本名なんですね。
ではなぜカタカナなのか。ウィキペディアの解説を見ると、「姓に漢字表記を使わないのは、海外で出生証明が出されたことによる。漢字表記は『廣戸』であるが、戸籍上の本名はあくまでカタカナである」とあります。
なるほど。そういうことなんですね。
名字由来netで「ヒロド」で検索したのですが、「全国順位」「全国人数」ともに空欄となっています。
漢字の「廣戸」で検索したら、意外と珍しい名字でした。
名字由来netの由来解説では、「現静岡県西部である遠江国今庄広戸郷が起源(ルーツ)である、中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)。藤原南家伊東氏流がある。ほか現岡山県北東部である美作菅家党、良峰氏などにもみられる。大分県、島根県、広島県、東京都などに少数」。日本姓氏語源辞典では、「大分県、島根県、鳥取県。広戸の異形。島根県出雲市今市町南本町に分布あり。大分県臼杵市では廣田姓を明治新姓時に役人が廣戸と登録して変化したとの伝あり」と書かれていました。
では、名字由来netにカタカナ姓がないかといえば、そうではありません。ヒロド歩美さんのように本名がカタカナの姓を持つ著名人には、MLB投手のダルビッシュ有(正式にはダルビッシュ・セファット・ファリード・有)やタレントのウエンツ瑛士らがいます。
さっそく、これらの名字を打ち込んでみると、「ダルビッシュ」姓は一応「調査中」と出ました。「ウエンツ」姓は「ヒロド」と同じく空欄となっています。
ブラジルから帰化したサッカー日本代表のラモス瑠偉の「ラモス」を検索したら、しっかりとランキングまで出てきました!
競輪選手にもラモスレオ選手がいます。父親はキューバ人で母親が日本人のハーフ。沖縄県の出身です。ラモスレオとつながって表記されていますが、keirin.jpのプロフィールは「ラモス レオ」と分けて書いているのでラモスが姓だと思われます。彼には子供もいるし、ラモス姓は10人どころじゃないかもしれませんね。
日本の名字(苗字)の99%を網羅する、検索No.1の姓氏情報の総合サイトである「名字由来net」なのですから、れっきとした日本人である「ヒロド」姓や「ウエンツ」姓も、きちんと載せてほしいものですね。
ラモス瑠偉選手の「ラモス」がカタカナでも載っているのに、「ヒロド」さんがないのは、やはりラモス瑠偉に比べて知名度が低いからなんでしょうか? 名字由来netの見解が気になるところです。
ちなみに帰化した著名人には漢字表記に変えた方も数多くいらっしゃいます。中国や韓国、台湾など漢字文化圏はここでは除くとしますが、ちょっと考えただけでもフィンランドから帰化して国会議員にもなったツルネン・マルテイ(弦念丸呈)氏を筆頭に、フランスから帰化したギタリストのクロード・チアリ(智有蔵上人)、くブラジルから帰化したサッカー元日本代表FWのロペス・ワグナー(呂比須ワグナー)などの名前が思い浮かびました。
これらについても調べてみましたが、ランキングが出るのは「弦念」姓だけでした。
う~む。「智有」姓、「呂比須」姓はないのかぁ。結構有名なんですけどね。今からでも遅くないから、ランキングに入れてあげてください。人数は「およそ10人」にして、順位は適当につければいいんですから、そう難しいことではないと思いますけどね。