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旧字体と新字体、きちんと意識して使っている人はどれだけいるのだろう?【コラム】

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名字由来netを見ていると、読み方は違っていても漢字表記が一緒であれば同じ名字としてひとくくりにしており、順位付けがされています。たとえば「安室」。読み方が「あむろ」であっても「やすむろ」であっても同じ順位扱いです。これに関しては非常に違和感を覚えます。とはいっても、細かく分けて調べるのは現実的には不可能でしょう。

これとは別に漢字表記に関しては、新字体と旧字体は分けて順位づけがされています。

稀姓のひとつに「實廣」(じつひろ/さねひろ)という苗字があります。私が知っている人は「じつひろ」と読みます。

【全国順位】 65,227位
【全国人数】 およそ20人
 出典:名字由来net

厄介なことに、新字体の「実広」という表記もあります。

【全国順位】 18,231位
【全国人数】 およそ270人
 出典:名字由来net

問題なのは、名字を使っている本人が、自分の姓が実際は旧字体なのか新字体なのか、きちんと意識して使っているのか、という点にあります。「實廣」だと画数が多く面倒なので、画数の少ない「実広」を名乗っているケースもあると思います。

名字由来netが、どういう基準で人数を割り出しているのかわからないのですが、「実広」さんも戸籍を調べたらほとんどが「實廣」だったなんてこともあるかもしれません。となると実際の順位は逆になってしまう可能性もありえます。

同様に「渡辺さん」を名乗っている人も実際は「渡邉」「渡邊」だったり、斎藤さんも本来は「齋藤」「齊藤」だったりする方も意外に多いのではないのでしょうか。私の知り合いの渡辺さんの中にも「本当は渡邊なんだけど、面倒だから渡辺を使っている」という人が実際にいました。このほか「徳」と「德」、「真」と「眞」、「高」と「髙」、「恵」と「惠」など旧字体や俗字というものも存在しているのが厄介なところ。日本の名字を複雑化させています。上に挙げた文字は、パソコンで変換すれば出てきますが、「角」の真ん中の縦棒が突き抜けている文字は、私のパソコンでは変換しても出てきません。しかしながら、間違いなく使用している人は存在しているのです(表札で見かけたことがあります)。

あえて旧字体や俗字で表記する方は、自分の名字に対してしっかりとした意識を持って書いていると思いますが、すべての人がそういう意識を持っているわけではないのも事実。本来は旧字体でありながら、面倒くさいという理由で新字体を使う人もかなり多いと思います。名字由来netでは、掲載している名字に全国順位と全国人数を示していますが、上記の理由で必ずしも正確なランキングとはいい難いものだと思います。ランキング記事というものはジャンルを問わず人気を集めるので、便宜的につけたと考えるべきでしょう。もっとも、読む側もその点を理解したうえで、楽しめればそれはそれでありなのかなぁと思っております。

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