ＲＢＣ（琉球放送）が６月１３日にネット配信した「ボウリング全日本選抜選手権を制覇した 美人ボウラーと男子高校生 沖縄出身の2人の素顔は」という記事に、珍しい名字の方が出ていました。５月に行われたボウリングの国内最高峰、ＮＨＫ杯全日本選抜選手権の女子の部で優勝したのが、太琳華（ふとり・りんか）選手です。
名字由来ｎｅｔによると、「多臣族、太安麻呂が著名。近年、鹿児島県に多く、徳之島などに特に多数みられる。『太』は大きいの意味」。「たい」「ふと」といった読み方をする方もいるようです。
日本姓氏語源辞典では、かなり詳細に解説されています。「鹿児島県、福島県、沖縄県。フトも含む分布。福島県でフトが存在。①鹿児島県大島郡大和村大和浜発祥。江戸時代に記録のある地名。地名はヤマトハマ。同地に江戸時代末期にあった。大和浜の『大』に『、』を追加した鹿児島県の奄美群島の一字姓②創賜。太い状態から。福島県いわき市折戸では福島県いわき市常磐下湯長谷町が藩庁の湯長谷藩主から江戸時代に折戸屋清左衛門が賜ったと伝える。伝承での発音はフト。※飛鳥時代・奈良時代の貴族に太安万侶の名前があった。太安万侶はオオ・ノ・ヤスマロ」とあります。
このほかにも渡来系にもみられる姓のようです。「③コリア（朝鮮・韓国）系。大の異形。渤海の初代王である大祚栄の後裔が高麗の時代に『、』を追加したと伝える。太の日本音はタイ、コリア音はテ、大祚栄の日本音はダイ・ソエイ、コリア音はテ・ジョヨン。大（ダイ）参照。④シナ（中国）系。日本音、シナ音はタイ」とあります」。
渤海（ぼっかい）の初代王である「大祚栄」（テジョヨン）は韓流歴史ドラマではおなじみですね。
